PM2.5の影響なのか視界4km無い状況で、航行中の他船にいつも以上に気を使いました。
表面水温は17.5~17.8℃。前回よりは2℃ほどプラスだったんですけど、潮色も激クリアで水深15mのボトムが視認出来るほど。ちょっと厳しい日でした。
で、カヤックフィッシングを始めた経緯などについてつらつらと書いていますが、
今回はこの遊びの危険性についてです。
中毒性とか常習性の危険ではなくて、事故遭難のリスクといった危険性です(笑)
カヤックフィッシングを始める前は、陸っぱりメインでしたがボートをレンタルしてオフショアも少しやってました。一応小型船舶免許一級も持ってます。
で、正直に言いますと4-5年前までは「こんな小船で…危ないなあ」という感想でした。
風や波にはもろに弱いし初期コストは結構かかるし動力は人力のみ。
「安いFRP船か2馬力ゴムボートでも買ったほうがマシなんじゃないの?」と思ってました。
それが何故カヤックフィッシングをやるようになったかは、また別の機会に。
カヤックフィッシングを始めるにあたって、事故事例と危険回避の方法については徹底的に調べました。必要があれば長崎海上保安部にも問い合わせしたりしています。
この遊びが盛んな地域では、漂流や転覆による救助例、動力船との接触事故例がすでに多数ありました。長崎でも一昨年救助事案が発生しています。
"かなりリスキーな遊び"-それがワタシのカヤックフィッシングの認識です。
ワタシがもし今からカヤックフィッシングを始めようとする方に、「カヤックフィッシングって危なくないですか?」と聞かれれば、今はこう答えます。
『正しい知識とスキルとそこそこの体力を備えていれば、危険極まりないということはありません。ただし絶対に安全とも言い切れないですね。少しでも危ないと思ったときは、出ることを諦める勇気も必要ですよ』
カヤックに乗ることは、総合的な知識と判断力が要求されると思います。
天候/海況/潮流/風力風向/地形/他船の動きなどは常に考えないといけませんし、「釣りに夢中になって帰れなくなった」では洒落になりません。
このあたりは今までの経験が役に立っています。川のフナ釣りから南の島の巨大魚遠征まで、積み上げた経験は無駄になっていません。小型船舶免許所得のときに覚えた海上法規は、他の船舶の動きの予想に役立っています。
加えて大事なことは、「絶対に自分の力で帰ってくること」だと思っています。
そう考えると絶対に無理は出来ませんし、おのずと行動も慎重になります。何事も無理はよくありません。
このあたりの感覚は、磯のヒラスズキにも通じるものがあると思います。
危険を危険として認識し、それに対して出来る限り備え考えることが、この遊びは必要です。
登山なんかとも近いですね。
友達に「家族のために磯ヒラスズキ釣りに行くのを止めた」という人がいます。
「カヤックフィッシングで海保のお世話になるようなことがあったら即引退」とおっしゃる方がいます。
いずれも強い意志を感じます。すばらしいことだと思います。
"大海原に小さな小さな船で人力のみで飛び出す"
この行為にこれっぽっちの恐怖感も無い人は居ないでしょう。
カヤックに乗ることは、この行為そのものです。
単に大きい魚を釣りたいとか、たくさん釣りたいという欲求であれば、カヤックフィッシングである必然は無いと思います。
むしろ遊漁船に乗ったほうが、リスクもはるかに低いしコストもかからず確実に獲物を取れます。
カヤックフィッシングはリスクをしっかり認識した上で行う遊びであることを、いつも心に留めておきたいですね。
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